|
カメラの基礎まず、一眼レフカメラの基礎について開設したいと思います。必要な用語から。 焦点距離 (forcal length)焦点距離とは、遠方からの光、つまり被写体が反射した光が平行にレンズに入ってくると みなせる光(無限遠という)、が CCD に集まって像を結ぶ(結像)までのレンズから CCD までの距離のこと。
レンズ特有の性質です。最近は、ほとんどがズームレンズ (zoom lens) なので 一つのレンズで様々な焦点距離が実現できます。
焦点距離が短いと広角レンズと呼ばれ、より広い範囲の写真を撮影することができます。
デジタルカメラを購入したら、まずファインダーを覗いて、レンズを回転してみましょう。 実際に試してみるのが一番の近道です。 絞り(しぼり) (aperture)絞りというのは、人の目に例えると、瞳孔に当たるものです。レンズを正面から見ると羽状のものが瞳孔の様に開いたり閉じたりするのが分かると思います。 レンズを取り外して眺めてみるとわかりやすいと思います。
絞りは、レンズを通して入ってくる光の量を調節するためにあります。 最近のカメラは全部オートフォーカス(全自動で最適な状態にしてくれる)ので気にすることは 滅多になくなってしまいましたが、レンズにとって重要な要素です。 f値 (f number)f値とは、レンズの明るさを示す数字です。その値はレンズ焦点距離を、レンズの絞りを最大に開けたときの直径で割ったものになります。 例えば、焦点距離が 25mm で、レンズの瞳(最大径)が 25mm だったとすると、 25 / 25 = 1
となり、f値は 1 となります。(一般的に、f/1 という表記になります。) f値とレンズが取り込む光については f値と焦点距離をご覧ください。 一般的に、レンズ構成の簡単な短焦点レンズの方が明るいものを作りやすいとされていますが、 最近の技術の向上により、長い焦点距離でも明るい物が多くあります。
ズームレンズの場合、焦点距離が変化するので、当然 f値も変わります。 シャッタースピード (shutter speed)シャッタースピードは、その字の通りシャッターが開いている時間のことです。フィルムカメラの時代には、フィルムを感光させる機構や、ストロボとの同調の問題など、 様々な注意点があって、大変複雑な問題をもっていたのですが、デジタルカメラの場合、 余程特殊な使い方をしない限り心配する必要はありません。(しかし、フィルムが CCD に とってかわっただけで、露出の機構そのものは同じですから、依然問題にはなります。 ですが、記述の進歩により、カメラの限界に挑戦するような撮影などでないかぎり それほど心配する必要はないと言う意味です。) 1/125 のシャッタースピードなら、125分の 1 秒だけシャッターが開いていると いうことです。デジタルカメラは、普通の撮影に使用する限り十分すぎるほど調整できますし、 機構的に無理なら、設定できないと思います。 さてこれらを理解していたらカメラのレンズについてはだいたい把握できたといって いいでしょう。しかし、一眼レフを手にして最初に難しいと感じるのは 1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 ....
といった、なにやら呪文のような数字の羅列だろうと思います。 まず、絞りは取り入れる光の量を調節するものとかきましたが、光の通過する所は 円になっています。その円の中を CCD を露光する光が通過します。
小学校の算数に戻ってみましょう。 半径 x 半径 x 3.14
でしたね。必要なのはこれだけです。しかも 3.14 (最近は 3 に統一されているらしいが
πである)は関係ありません。問題なのは半径が2度掛けられているところです。
さて、次は、ちょっとだけ中学校の数学にもどってみましょう。 絞りのときと同じ様に、 25mm (焦点距離) / 25mm(レンズ径)= 1 からスタートしてみましょう。f値は半径でわりますから、半径を 1.4 で割るのは f値を 1.4 倍してやることです。つまり、光量が
となり、f値が大きくなるにしたがって、取り入れる光の量が半分ずつになっていきます。 撮影について一眼レフのカメラを手にすると、いろいろな機能に気圧されてしまいそうですが、 まずは、基本的に使うのはつだけ、といってもいいかもしれません。 (勿論、それぞれの機能は便利なものです。とりあえずは4つということです。)まず、オートフォーカス(大抵、ダイヤル表示で A となっている)で現在の適正な シャッタースピードと絞りを確認します。 つぎに、シャッタースピード優先(S で表示)か、絞り優先(P で表示)で 撮影してみる。 慣れてくるとマニュアル(M で表示)で自分の好きな露出でさつえいする ということです。 |